意外と見過ごされがちな元グリップですが、その重要性について解説し、正しい扱い方を紹介します。
この記事は特に、テニスラケットのメンテナンスに関心のある方に向けて、実践的な情報を提供します。
元グリップの役割とは?
元グリップ、正式には「リプレースメントグリップ」と呼ばれるこの部分は、ラケットのグリップ部分の基盤として非常に重要です。
たまに、元グリップを外し、代わりにオーバーグリップだけを巻くという選択をしていることがありますが、これには大きなリスクがあります。
元グリップを外してしまうと、以下のような問題が発生することがあります
グリップのサイズが変わる
元グリップは通常、3mm程度の厚さがあり、これがラケットのグリップサイズを決定します。
外してしまうとグリップが細くなり、ラケットを持ちにくくなります。
また、グリップの握り心地が変わることで、手にマメができたり、ラケットの操作性が低下することも。
バランスが崩れる
元グリップはラケットのバランスにも影響します。
通常、20g程度の重さがあるため、これがなくなるとラケットのヘッドが重くなり、いわゆる「トップヘビー」状態になります。
この状態では、ラケットのスイングが変わり、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
素材の劣化
長年使用している元グリップは、特にウレタン素材が加水分解によって劣化し、ベタベタになったり、粉状になることがあります。
この状態になると、ラケットの見た目だけでなく、使い心地も大幅に悪化します。
元グリップの適切な交換タイミング
元グリップの交換頻度については、ラケットの使用頻度や保管状況によって異なりますが、目安としては3〜4年ごとに交換するのが理想です。
特に、使っていない期間が長いラケットでも、素材が経年劣化することがありますので、定期的なチェックが大切です。
元グリップを交換するサイン
- グリップがベタベタしてきた
- 粉っぽくなってきた
- 握り心地が変わった
これらのサインが見られたら、元グリップの交換時期です。
元グリップのカスタマイズ
元グリップは、シンセティック素材やレザーなど、様々な種類があり、握り心地やクッション性をカスタマイズすることができます。
例えば、より細い握り心地を求める方には、薄めのレザーグリップがおすすめです。逆に、よりクッション性を重視したい場合は、厚めのシンセティックグリップが良いでしょう。
結論
元グリップは、ラケットのパフォーマンスや使い心地に大きく影響する重要なパーツです。
グリップテープだけでなく、元グリップもしっかりとメンテナンスし、適切なタイミングで交換することで、ラケットの性能を最大限に引き出すことができます。
ぜひ、次回のメンテナンスの際には元グリップにも注目してみてください!
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